旅行者的養成の船旅
プエルトモンからの四日間の船旅を終え、プエルトナタレスに到着しました。
南緯45度を超えて、世界地図上で見ると同緯度上にはもう他の大陸、島はない。
南極大陸があるにしても、ほとんど南の果て。
なんとも遠くにきたもんだ。
さてさて、船の旅はというと、なんともきつく、またある意味では楽した旅でした。
一日目は天気に恵まれ、のんびりとした船旅を楽しんだものの、二日目外洋の太平洋に出たところで天気が一変し雨が一日中降り海は大荒れ。
いくらフェリーといえども一日中大きく揺れ続けた。
ゲロッパ炸裂という本格的船酔いはしないものの、身体の中心が常にグラグラしてあまり気分がすぐれない状態が続く。
外に出ても雨の中荒れ狂う海しか見えない。
ラウンジは込み入っているので一日中ベットで本を読んだり、気の向くままに眠ったり。
食事は毎朝昼晩しっかりどっしり確実に出てくる。
旅行者にとってはこんなに喜ばしいものはない。はずが…
揺れる船の中、毎食三食を食うってのはなかなかむずかしいもんだ。
さらに旅行中、一食だけで食い溜めて済ます日があったり、移動でクッキーだけだったりと偏った、不規則極まりない食生活をし続けていたため、朝昼晩と三食決まった時間に空腹というものがなかなか訪れない。
しかし、目の前に半食べ放題状態に並んでいる料理を目の前にするとついついわき目も振らず、一心不乱にがっついてしまう。
そんな旅行者の性。
恥かしがらず胸を張ります。
満腹になり、一息つくとすぐに次の食事。その食事で満腹になり、また次の食事で満腹に。
常に満腹状態の胃を船の揺れがグルグルとかき回す。
消化にいいんじゃないかとも思いながら、やっぱりちょっと気持ち悪くなって、ベットに潜り込む。
そんな食事と睡眠に満ち溢れた旅行者的養成の四日間。
ちなみに景色は最高にきれいでした。
チリ南部の氷河に削られてできたと思われるフィヨルド地帯。そして、大氷河。
特に朝日の出る時間帯の静かな海を甲板から眺めるのは、なんとも身体が清くなっていくような気がし、静かな気持ちになれた。
氷河の写真はこれからもっとでかい氷河が見れるやろうから、後日のお楽しみに。
明日から、三泊四日。もしくは四泊五日でパイネ国立公園のトレッキングに行ってきます。
クリスマスを恋人と過ごす人、家族と過ごす人、一人明石家サンタを見て笑う人、アルバイトでカップルを接客して涙を流す人、死ね死ね団の徒党を組む人。よきクリスマスを。
FELIZ NAVIDAD!