晴れときどきベンチ?
ボカの試合を見てきた。
試合結果は格下相手に3-0と去年優勝の圧倒的強さを見せ付けた。
今期のホーム第一戦ということで、会場は大きく盛り上がっていた。
今日は天気が良く、チームカラーが青であるボカを青空も応援しているみたいだった。
しかし、スタジアム内は晴れ後色んなものと、多少天気は崩れた。
っというのも、南側ゴール裏のスタンドは三階建てになっており、一、二階がボカのサポーター、三階が敵チームのサポーターという位置関係になっている。
試合が進むにつれていらだった敵チームのサポーター達が二階のボカサポーターにモノを投げ始めるのである。
前半ボカが一点目を入れた辺りから、徐々にスタジアム内の天気は崩れ始めた。
ツバ、タバコ、ペットボトルなどなどが三階席から二階席に向けて投げ入れられる。
噂ではションペンを引っ掛けられたりもするらしいのだ。
まっ、まあまあそれぐらいなら多少汚れるくらいで、試合にさえ勝ってしまえば、そんなこと屁でもないだろうが、この後投げ入れられたものにはちょっとあんた達やりすぎじゃねーと、かなりドン引きした次第であります。
突然青い30センチくらいの板が空から降ってきた。
なんだなんだと思っているとその板は人のいない地面にぶつかりボッカーン(ボカだけに…いやうそうそ)と大きな音をたてた。
サポーターによって持ち上げられたその板を見てみると、それはスタジアムに備え付けられたベンチのプラスチックの板であった。
プラスチックの板っていったって、そりゃベンチに使うぐらいの板だから結構な重みと硬さがあるわけである。
で、試合が進みボカの優勢になるにつれて、そのベンチが振る頻度がどんどんと多くなってきた。
そして試合終了間近にベンチが観客に直撃して流血事件が起きてしまった。
熱くなるのはいいですが、けが人が出るのはほんと勘弁して下さい。
それにしても試合は盛り上がってた。
ゴール裏でもホームの方は逆から見ていると、客席自体がゆれているように見える。
みんなでピョンピョンはねるやつ、あれなんて言うんやろうか、スタンピング?をほぼ全員がして、ほんとにグワングワン揺れるときがあるらしい。
グワングワン揺れる。
ボカファンに言わしたら、それはボンボネーラ(スタジアムの愛称)は揺れてるんじゃない、ボンボネーラは呼吸しているんだ。とのこと。
いやはや、かっこいー!
あと、ヨーロッパのサッカーをテレビで見ると聞く、ゴールを外した時の、あの独特の「うっ」「わっ」とも聞こえる歓声。
アルゼンチン人もやってた。
メキシコではもっと体で残念さをアピールしてたような気がする。
つくづくアルゼンチンはヨーロッパ風だなあと思う。
特にけんか騒ぎとかもなく帰ることができた。
そして翌日早速イグアスに向けて出発。
毎度ながら、バタバタ出発で結局三週間近くいたブエノスともあっさりお別れ。
18時間約一ヶ月ぶりの長距離バスに乗り、イグアスに到着。
アルゼンチンの北の果てでブラジル人の顔というかどこかしら熱帯の顔がチラホラしている。
寒いところから大都会へ、大都会から熱帯へ。
変化と刺激があっていい感じ。
明日はイグアスの滝へ。
ってか、熱ちーよ!!